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1994-1995年オーランドマジック、若手の台頭
シカゴブルズ王朝が終わりを告げ、NBAはどのチームにも優勝できるチャンスがありました。特にイースタンカンファレンスは群雄割拠の時代を迎えていました。
1989年に新しくNBAに加入したオーランドマジックはドラフトで素晴らしい選手を獲得します。1992年1順目1位でセンターのシャキール・オニール
1993年にドラフト直後にトレードで獲得したアンファニー・ハーダウェイを加えました。
二人の若手はめきめきと実力を伸ばしていました。
「この2人かっこ良いぞ」
ペニーとシャック
ペニーとシャックの若手コンビはNBAの中でもトップクラスの活躍をします。
ペニーはこの年、NBAオールスターに出場しています。しかも、オールNBAファーストチームにも選出されました。
「ただならぬ素質」
また、シャックに関しては平均29.3ポイントを上げ得点王になっています。もちろんオールスターに選出されました。
「この時のシャックは本当に反則過ぎ!!動き早いし、でかいし、強いし」
この2人のコンビはシカゴブルズ王朝が終わったあとのNBAを背負えるだけの可能性を秘めていました。ジョーダンとピッペンのような素晴らしいコンビになりつつありました。
ホーレス・グラントが加入
前年プレーオフ1回戦でインディアナペイサーズに負けたオーランドマジックは、シカゴブルズで3連覇を達成した時の主要メンバーであるホーレス・グラントを獲得しました。
オーランドマジックにとってホーレス・グラントの獲得は本当に大きな出来事でした。優勝経験のあるベテランが加入した事によりマジックのチーム力はかなり上がりました。
そして、グラントのような実績のある選手が若手にとって非常にプラスになったのは言うまでもありません。
私はこの時思った「グラントのやつめ、うらぎりおってーーーーー」
ちなみに私はシカゴブルズの大ファンでした。
ジョーダンが復帰
この年一度目の引退をしていたマイケル・ジョーダンが復帰します。
ジョーダンが現役復帰を表明した「I'm Back」という言葉は非常に印象に残っています。1995年3月の事でした。
ジョーダンを加えたシカゴブルズは再び優勝を狙えるチームになりました。
ジョーダンの「I'm back」は本当にかっこよかった。
レギュラーシーズン
オーランドマジックは57勝25敗の成績を残しイースタンカンファレンストップの成績を残します。ホーレス・グラントやニック・アンダーソン、デニス・スコット等本当に素晴らしい選手が揃っていました。
1995年NBAプレーオフ
レギュラーシーズンで素晴らしい成績を残した、オーランドマジックはプレーオフ1回戦でボストン・セルティックスを3勝1敗で倒しました。
次のカンファレンスセミファイナルではシカゴブルズと対戦します。ジョーダンの復帰したシカゴブルズが勝つと思われていましたが、ホーレス・グラントの加わったオーランド・マジックは本当に良いチームでした。
マイケル・ジョーダンの復帰したシカゴブルズを4勝2敗でやぶりました。
確かにジョーダンにブランクがあり本調子ではなかったのはありますが、マジックは決してまぐれで勝ったのではありません。シャックとペニーという若い力が台頭した瞬間でした。
シカゴブルズファンの私は「いやなんかの間違いでしょ、ブルズが負けるわけないやん」と心の中で思っていました。負けちゃいましたけどね。
ジョーダンが負けたシーンは本当に今でも思い出します↓
続くイースタンカンファレンスファイナルではインディアナペイサーズと対戦します。レジー・ミラー率いるペイサーズは非常に手強いチームでしたが4勝3敗でシリーズを制しました。
1995年NBAファイナル
NBAファイナルの相手はヒューストンロケッツでした。オラジュワン、クライド・ドレクスラーを初め本当に良いメンバーがいました。
このファイナルで注目されたのは既にNBAで大活躍していたアキーム・オラジュワン対若手のシャキール・オニールの対決でした。リーグを代表するセンター同士の対決は本当に話題になりました。
マジックはNBAファイナル優勝まであと少しでしたが、そうは問屋がおろしません。
オラジュワンが大活躍しました。この時のオラジュワンの活躍は本当に凄かったです。シャックはオラジュワンの「ドリームシェイク」と言われる動きに翻弄されます。ちなみにドリームシェイクは飲み物ではありません。おいしそうな響きですが(笑)
「オラジュワン恐るべし」
NBA最強のセンターと呼ばれるシャキール・オニールも当時はまだ若手で経験が足りませんでした。
マジックは第1戦118対120で敗れます。この試合でニック・アンダーソンのフリースロー失敗は本当にマジックにとって痛手でした。試合終盤に1本でも決めていればマジックが勝っていたので本当に悔やまれます。
続く第2戦は106対117でまたしてもロケッツが勝ちました。ホームで2連敗したマジックは不利な状況のまま、ロケッツのホームに乗り込みます。
しかし、第3戦もロケッツが106対106で勝利します。後のないマジックは第4戦でも113対101で負けてしまいました。
「スウィープされちゃったよ・・・」
ロケッツは前年に続きNBA2連覇を達成しました。マジックが負けた為、世代交代は行われませんでした。
オーランドマジック解体
私はこのままペニーとシャックの時代がしばらく続くのかと思いましたが、シャックが1996年にロサンゼルス・レイカーズへ移籍した為、マジックの全盛期はあっけなく終わってしまいました。
シャックはビジネスの為にレイカーズへ移籍しました。
当時の私「なんでやねん」と思わず突っ込んでしまいました。ちなみに関西人ではありません。
あのままシャックがオーランドマジックに残っていたら、ペニーもチャンピオンリングを手にしていたでしょう。
マジックはNBAファイナルでは敗れましたが、このシーズンのマジックは本当に魅力的なチームだったのは間違いありません。
「ペニーとシャックのコンビもっと見たかった(涙)」