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1996-1997年シーズンのユタジャズ
当時のユタジャズはストックトン&マローンのチームでした。監督はジェリー・スローンです。
1996年以前のユタジャズ
私がNBAを見始めた時からユタジャズは本当に強いチームでした。ストックトンとマローンのコンビはピックアンドロールを駆使し、得点を量産していました。
プレーオフにも当たり前のように出ていましたし、ストックトンとマローンは個人的にも大活躍していました。
しかし、NBAファイナルを狙えるようなチームではありませんでした。
当時ウエスタンカンファレンスにはフェニックスサンズやロサンゼルスレイカーズやヒューストンロケッツなどの強豪チームがいたため、
プレーオフには出るものの、なかなか結果が出ませんでした。
ついにユタジャズ覚醒
ユタジャズは1996年シーズンに入ると一皮向け本当に良いチームになりました。
ストックトン、マローン、ジェフ・ホーナセック、グレッグ・オスタータグ、ブライアン・ラッセルのスタメンに加え、控えにはハワード・アイズリー、アントワン・カー、クリス・モリス、ジェフ・フォスター、アダム・キーフなどが所属していました。
スターティングメンバーだけでなく控え選手達も自分の役割をしっかりとこなしていました。
特にクリス・モリスは得点力があり非常に良い選手でした。
ビッグ3
よくよく考えてみるとストックトン、マローン、ホーナセックと言う3人はビッグスリーといっても過言ではないですね。
マローンはゴール下からミドルレンジで得点を量産していましたし、ストックトンやホーナセックは非常にアウトサイドがうまかったです。
レギュラーシーズンでの記録
この年のレギュラーシーズンはフランチャイズ記録となる64勝を挙げました。
また、マローンはレギュラーシーズンMVPに選出されています。ウエスタンカンファレンストップの成績でプレーオフに進出します。
1996-1997シーズンプレーオフ
プレーオフでは1回戦でロサンゼルスクリッパーズと対戦します。3勝0敗でなんなく1回戦を突破しました。
続くカンファレンスセミファイナルでは4勝1敗でロサンゼルスレイカーズを破ります。
カンファレンスファイナルの相手はヒューストン・ロケッツでした。当時のロケッツはクライド・ドレクスラー、アキーム・オラジュワン、チャールズ・バークレー等がいて非常に強いチームでした。
第6戦でのストックトンのブザービターは本当に凄いです↓
ジャズはストックトンやマローンの活躍により4勝2敗でロケッツを倒し念願のNBAファイナルに進出します。この時ストックトン34歳、マローンが33歳でした。
今考えると、この年齢でNBAファイナルまでチームを導いたストックトンとマローンは本当に凄いと思います。
2人とも既にベテランでしたが若手のように大活躍していました。
1997年NBAファイナル
NBAファイナルの相手はあのマイケル・ジョーダン率いるシカゴブルズでした。
シカゴブルズは前年72勝10敗と当時のNBA記録を残し、当時NBA史上最高のチームと呼ばれていました。
圧倒的にシカゴブルズ優位の中シリーズが始まります。
第1戦はマイケル・ジョーダンに試合終了と同時にシュートを決められ負けてしまいました。
本当にこのジョーダンの逆転シュートは今でも鮮明に記憶に残っていますし、決めた後のジョーダンのガッツポーズがかっこよすぎました!
ジャズにとっては本当に不運でした。84対82でブルズが勝ちました。
第2戦は97対85でブルズが勝ちホームで2連勝します。
負けられないユタジャズは第3戦を104対93で勝利。第4戦も78対73で勝利し2連勝しました。シリーズの行方は第5戦に委ねられます。
2勝2敗で迎えた第5戦は相手のエースであるマイケル・ジョーダンが体調不良(インフルエンザ)であったにも関わらず、38得点7リバウンド、5アシストと大活躍されます。
本当にこの試合のジョーダンは凄かったです。
この試合に勝ちたかったジャズですが90対88で惜しくも敗れてしまいます。
後がなくなったジャズでしたが6戦はどちらが勝ってもおかしくないくらい接戦になりました。ジャズにも十分に勝つチャンスはありましたが、86対86で迎えた残り数秒、スティーブ・カーが放ったシュートは無常にもリングを通過してしまいます。
また、ジャズは試合終了間際にもクーコッチにダンクを決められシカゴブルズに90対86で敗れました。シカゴブルズが前年に続き優勝しました。
ユタジャズは負けはしましたが、全盛期のシカゴブルズを相手に名勝負を繰り広げました。接戦の試合が多く、全盛期のシカゴブルズをここまで苦しめたチームは私はジャズ以外にはないと思っています。
1996-1997年シーズンのジャズはNBA史上に残る名チームだったのは間違いありません。
今見ても本当に良いチームです。
1996-1997年ユタジャズ ロスター
40番 シャンドン・アンダーソン SF
55番 アントワン・カー PF
10番 ハワード・アイズリー PG
44番 グレッグ・フォスター C
14番 ジェフ・ホーナセック SG
43番 Stepen Howard SG
31番 アダム・キーフ PF
32番 カール・マローン PF
34番 クリス・モリス SF
00番 グレッグ・オスタータグ C
3番 ブライアン・ラッセル SF
12番 ジョン・ストックトン PG