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1989-1990年のデトロイトピストンズ
前年ロサンゼルスレイカーズを倒しNBAチャンピオンになったデトロイトピストンズは1989-1990年シーズンもNBAを席巻します。
バッドボーイズは激しいディフェンスで相手を圧倒しました。レギュラーシーズンでは59勝23敗の成績を残します。
前年は63勝19敗だったので勝ち星は少し下回りましたが、当時のNBAで最高のチームだったのは間違いありません。
デニスロッドマンが急成長
この年デニス・ロッドマンが急成長を遂げます。前年までは控え選手でしたが、この年からスターターへ昇格します。また、ロッドマンはディフェンスで大活躍しディフェンシブ・プレーヤーオブザイヤーを獲得します。
オールディフェンシブファーストチームに2人選出
オールディフェンシブファーストチームにはピストンズから2人選出されました。デニス・ロッドマンとジョー・デュマースの2人です。よりディフェンシブになったピストンズは当たり前のようにプレーオフに進出します。
1989-1990年シーズンプレーオフ
ファーストラウンドではインディアナペイサーズを3勝0敗で退けました。
続くカンファレンスセミファイナルではパトリック・ユーイング率いるニューヨークニックスと対戦します。
4勝1敗でニューヨーク・ニックスを寄せ付けず、難なくイースタンカンファレンスファイナルへ進出します。
1990年イースタンカンファレンスファイナルでシカゴブルズと対戦
イースタンカンファレンスファイナルでは当時実力を付けつつあったシカゴ・ブルズでした。
マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペン、ホーレス・グラント等の若手が台頭しかなり強いチームになりました。
プレーオフで2年連続ピストンズに敗れていたブルズは打倒ピストンズに闘志を燃やしていました。今までの対戦とは違いピストンズは苦戦を強いられます。
しかし前年チャンピオンの意地を見せ4勝3敗でシカゴブルズを倒しました。3年連続でプレーオフでシカゴブルズを破ります。
その後、シカゴブルズは伝説のチームになっていきますが、シカゴブルズにとってはその兆しを見せたシーズンでした。
1990年NBAファイナル
NBAファイナルに進出したピストンズの相手はポートランド・トレイルブレイザーズでした。
当時のブレイザーズにはクライド・ドレクスラー、テリー・ポーター、バック・ウィリアムズ、ジェローム・カーシー、ケビン・ダックワースなどが所属していました。
ヘッドコーチはリック・アデルマンでした。
第1戦と第2戦はピストンズのホームコートであるパレスオブオーバーンヒルズでおこなわれます。
第1戦は105対99でピストンズが勝利。
続く第2戦はオーバータイムまでもつれる大接戦でしたが、ブレイザーズが106対104で敵地で貴重な1勝をあげます。
第3戦はブレイザーズのホームコートで行われました。第3戦は121対106でピストンズが敵地で勝利します。第4戦もピストンズが112対109で勝利しました。
2連覇に王手をかけたバッドボーイズは続く第5戦も勝利します。90対90で迎えた試合終盤にマイクロウェーブことヴィニー・ジョンソンが劇的なブザービターを決めNBAチャンピオンになりました。
世界中にバッドボーイズの存在を知らしめた瞬間です。ピストンズはNBAファイナルを2連覇した数少ないチームとなりました。
バッドボーイズは今後も語り継がれる
バッドボーイズと呼ばれた荒くれ者達は本当にインパクトがありました。
1989年と1990年にNBAファイナルを2連覇したピストンズは今後もNBA史上に残る偉大なチャンピオンチームとして語り継がれるでしょう。「Can't touch this!」