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1988-1989年のデトロイト・ピストンズ
1988ー1989年シーズンのデトロイト・ピストンズはNBA史上に残る素晴らしいチームでした。
特にディフェンスが強烈なチームでしたね。
NBAチャンピオンになるにはディフェンスが良くないと優勝できないとはよく言われますが、まさにそれを象徴するようなチームでした。
相手チームもピストンズと試合をするのは相当嫌だったでしょうね。
当時のピストンズにはアイザイア・トーマス、ジョー・デュマース、ビル・レインビア、リック・マホーン、デニス・ロッドマン、ジョン・サリー、ビニー・ジョンソン、マーク・アグワイヤ、ジョン・サリーなど良い選手が揃っていました。
選手層もかなり厚くて本当に良いチームです。特にベンチから出てくるビニー・ジョンソンは「マイクロウェーブ」と呼ばれいつでも点が取れる非常に優秀なベンチメンバーでした。

労働者の町デトロイト
デトロイトと言えば「モーターシティー」と呼ばれ自動車の町として知られています。アメリカ中西部に位置するミシガン州最大の都市です。自動車産業が盛んで労働者の町として知られていますね。
いわゆるホワイトカラーではなくてブルーカラーの町です。当時のピストンズはこの労働者の町を代表するようなチームカラーでした。
バッドボーイズ
当時のピストンズはバッドボーイズと呼ばれていました。その名のとおりヒール役が多いチームでしたね。
バッドボーイズの中でもタフだったのがビル・レインビアやリック・マホーン、デニス・ロッドマンなどです。
彼等は本当にフィジカルなディフェンスをしていました。相手を突き飛ばす事などは日常茶飯事でしたね。今のNBAのルールだとテクニカルファール取られまくりでしょうね(笑)
特にビル・レインビアは強烈でした!!

ビル・レインビア
バッドボーイズの中でも特に嫌われていたのがビル・レインビアです。レインビアはラフプレーや汚いプレーが多く相手チームや相手のファンから物凄く嫌われていました。
レインビアは「パブリック・エニミー」と呼ばれていてかなり問題児扱いされていました。正直あまりイメージのいい選手ではなかったですが、私はピストンズが好きだったのでレインビアのことは嫌いじゃなかったです。
オフェンスではスリーポイントも打つことが出来て、本当にいいプレーヤーでした。
そんなレインビアに刺激されたのかデニス・ロッドマンも彼のような激しいディフェンスをしていましたね。
とにかくピストンズは荒くれものが多くて個性的なチームでした。

バッドボーイズの良心
荒くれものが多いバッドボーイズの中でもジョー・デュマースだけは唯一良心的な選手として相手からリスペクトされていました。
あのマイケル・ジョーダンも認めるほどの素晴らしい選手です。オフェンスもディフェンスも本当にいい選手でしたし、リーダーシップもありましたね。
まさしく、バッドボーイズにうってつけの選手でした。

1988-1999年のレギュラーシーズン
素晴らしいディフェンス力を武器にピストンズはレギュラーシーズンを63勝19敗で終えました。これはイースタンカンファレンストップの成績です。
この年オールディフェンシブファーストチームにはピストンズからデニス・ロッドマンとジョー・デュマースが選出されました。
同じチームからファーストチームに2人も選ばれるって本当に凄い事だと思います。
1988-1989年シーズンのプレーオフ
プレーオフファーストラウンドでバッドボーイズはボストン・セルティックスを3勝0敗でスウィープします。
さらにピストンズは続くカンファレンスセミファイナルでもミルウォーキーバックスをスウィープで倒しました。
そして、カンファレンスファイナルの相手はマイケル・ジョーダン率いるシカゴブルズ。
当時のブルズはマイケル・ジョーダンが全盛期とまでは行きませんが、NBAでかなりの存在感を示していました。
ジョーダンルール
バッドボーイズは「ジョーダンルール」と言う特別なディフェンスルールでジョーダンを徹底的にマークします。
色々と細かいルールが決まっていたみたいですね。
とにかくジョーダンがボールを持ったらジョーダンルールでジョーダンを封じることをチーム全体で徹底していました。
映像で観ても物凄く激しいのが分かります。
ピストンズはジョーダンを封じ込め4勝2敗でNBAファイナルに進出しました。
1989年NBAファイナル
1989年のNBAファイナルに進出したピストンズ。相手は前年の王者ロサンゼルス・レイカーズでした。
前年ピストンズはファイナルでレイカーズに敗れており、このシーズンはリベンジを誓ったシーズンでした。
ピストンズはホームでの第1戦、109対97で勝利します。続く第2戦も108対105でピストンズが2連勝。
第3戦はレイカーズのホームに移りレイカーズ優位に試合が進むと思われました。しかし、第3戦も113対100でまたもやピストンズが勝利します。
後のないレイカーズは長年チームを背負ってきたカリーム・アブドゥル・ジャバーが引退を表明しており、何とか一矢報いたかったんですが、105対97でピストンズがレイカーズを下しNBAファイナルを制覇しました。
ピストンズはなんとあの強かったレイカーズをスウィープしてしまいます。

優勝の瞬間↓
世代交代
1980年代前半から後半まではセルティックスとレイカーズがリーグを席巻していたんですが、バッドボーイズの台頭により世代交代が行われました。
ラリー・バードやマジック・ジョンソンからアイザイア・トーマスやジョー・デュマース率いるデトロイトピストンズへと覇権が移ります。
あのマイケル・ジョーダンですら当時のピストンズには敵いませんでした。

名将チャック・デイリー
ピストンズの監督はドリームチーム1の監督も務めたチャック・デイリー。荒くれ者たちをうまくまとめました。
あの問題児のデニス・ロッドマンも彼のことを尊敬しています。
体のタトゥーの一部にチャック・デイリーの自宅の電話番号が入っているのは有名な話ですね。チャック・デイリーなくして「バッドボーイズ」が成功する事は無かったでしょう。
さすがチャック・デイリー!!
バッドボーイズは本当に個性的なチーム
私はバッドボーイズの事が本当にいつまで経っても忘れられません。それだけ個性的なチームでした。
バッドボーイズは本当に観ていて楽しいチームでしたね。私はディフェンスの強いチームが好きなのでバッドボーイズは本当に最高でした。

バッドボーイズ25年後↓
この映像かなり感動しました。
1988-1989 デトロイト・ピストンズロスター
23番 マーク・アグワイヤ SF
34番 Fennis.Dembo SF
4番 ジョー・デュマース SG
53番 ジェームズ・エドワーズ C
15番 ビニー・ジョンソン PG
40番 ビル・レインビア C
25番 ジョン・ロング G/F
44番 リック・マホーン PF/C
10番 デニス・ロッドマン SF
22番 ジョン・サリー PF
11番 アイザイア・トーマス PG
24番 マイケル・ウィリアムズ PG
今見ても物凄くいいメンバー!!
ジェームズ・エドワーズにジョン・サリーにリック・マホーンに本当に名脇役が揃ってます。
それではまた。