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1993-1994年シーズンのニューヨークニックス
前年カンファレンスファイナルでシカゴブルズに敗れたニューヨークニックスでしたが、このシーズンは何とかNBAチャンピオンになりたいシーズンでした。
マイケル・ジョーダンが引退
1993-1994年シーズンはマイケル・ジョーダンがオフシーズンに1度目の引退をしたため、どのチームにも優勝するチャンスがありました。
マイケル・ジョーダンのいなくなったシカゴブルズはイースタンカンファレンスで絶対的な存在ではなくなりました。
レギュラーシーズン
パット・ライリーヘッドコーチに率いられたニューヨークニックスは57勝25敗でレギュラーシーズンを終えます。アトランティックディビジョントップの成績でした。
この時のニックスはリーグを代表するディフェンシブなチームでした。また、選手層も非常に厚く良いチームでした。
プレーオフ
1994年のプレーオフ1回戦でニックスは、ニュージャージーネッツ(現ブルックリンネッツ)と対戦します。3勝1敗でネッツを倒し、難なくカンファレンスセミファイナルへ進出しました。
宿敵シカゴブルズ
カンファレンスセミファイナルの相手はプレーオフで幾度と無くニックスの前に立ちはだかったシカゴブルズでした。
しかし、前述のとおりマイケル・ジョーダンが引退していた為ニューヨークニックスにも十分勝つチャンスがありました。しかし、ブルズはスコッティ・ピッペンがエースとして成長し依然として手強いチームである事に違いはありませんでした。
シリーズは第7戦までもつれましたが、遂に4勝3敗でシカゴブルズを打ち負かします。
続くイースタンカンファレンスファイナルの相手はレジー・ミラー率いるインディアナ・ペイサーズでした。カンファレンスセミファイナル同様第7戦までもつれましたが、何とか4勝3敗でインディアナペイサーズを倒しました。
1994年NBAファイナル
ついにNBAファイナルに進出したニューヨークニックスの相手はアキーム・オラジュワン率いるヒューストン・ロケッツでした。
ユーイングとのセンター対決は当時注目を浴びます。リーグを代表するセンター同士の対決は非常に見ごたえがありました。
オラジュワンは1986年以来2度目のファイナル進出。対するユーイングは初のNBAファイナル進出でした。
この2人は大学時代にもNCAAファイナルで対戦しており、当時ユーイングの所属していたジョージタウン大学がオラジュワン率いるヒューストン大学を下しチャンピオンに輝いています。
そして、いよいよファイナル第1戦が始まります。
第1戦は地元ロケッツが85対78で勝利します。続く第2戦は敵地でニックスが91対83で勝利しました。
1勝1敗で地元マジソンスクエアガーデンに帰ってきたニックスでしたが、第3戦はロケッツに89対93で敗れてしまいます。第4戦は91対82で勝利、第5戦も91対84でニックスが勝ちました。
遂にNBAチャンピオンに王手をかけたニックスは、3勝2敗で敵地に乗り込みます。
2試合のうち1試合でも勝てば念願のNBAチャンピオンになることが出来ました。
しかし、ニックスは第6戦84対86、第7戦は84対90で2連敗し、残念ながらNBAチャンピオンになる事は出来ませんでした。
ニックスは惜しくも敗れはしましたが、このシーズンのニューヨークニックスはNBAの歴史に残るような素晴らしいチームであった事は間違いありません。
1993-1994年 ニューヨークニックス ロスター
PG グレッグ・アンソニー 50番
SG ローランド・ブラックマン 20番
SF アンソニー・ボナー 4番
SG ヒューバート・デイビス 44番
C パトリック・ユーイング 33番
SG コーリー・ゲインズ 7番
PG デリック・ハーパー 11番
PF アンソニー・メイソン 14番
PF チャールズ・オークリー 34番
SF チャールズ・スミス 54番
SG ジョン・スタークス 3番
C ハーブ・ウィリアムズ 32番